2016年9月4日日曜日

【北朝鮮旅行記1】フェスマッチ!あなたはどっち派!?


2016年9月 記

というわけで以前お知らせした通り、北朝鮮へと旅行に行ってきました。
元々北京での宿泊も含めて8月22日~27日の日程だったのですが…台風の影響で急遽24日~29日に変更になってしまい、航空券の取り直しや旅行社への各種交渉に追われ、なかなか忙しいことになりました…



事情によりとっても早く成田空港に到着することになり、3時間くらい?成田空港で時間を潰す羽目に。成田空港は今第2ターミナルが主力と聞きますが、北京行きは第1ターミナルからの出発でした。

さて、田舎者が巨大な国際空港に来たとなればやることは決まっています!
待機・離着陸の飛行機の観察!田舎の空港では絶対に見られない大型機のオンパレード!もう楽しすぎます!


分かってます。分かってますとも。皆さんが飛行機には興味無いということは。だから小さめに配置しましたからね。でも…クリックすると大きく見られるからね!

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ところで皆さん、近代の朝鮮半島の歴史というのはご存知でしょうか。
朝鮮半島、あるいは韓半島には二つの国家があります。まあここでは詳しく説明しませんが。
大韓民国と朝鮮民主主義人民共和国。この二つの国家による民族の分断。これを彼らは悲劇と呼びます。
かつては北へ南へ、自由に行き来できた朝鮮民族は、国家の統一を果たすまでの間永久に軍事境界線の向こうの地を踏むことができなくなったのです。
そしてある家族は軍事境界線の向こうに住む兄弟と、ひと目会うことさえも叶わなくなった…こうして南北の分断によって離れ離れになった家族を「離散家族」と呼び、南北朝鮮が共に抱える大きな問題の一つです。

朝鮮半島が南北に分断される前は、朝鮮半島は大日本帝国による植民地支配を受けていました。日本が太平洋戦争で敗戦、朝鮮半島から撤退したことで、朝鮮民族は「独立」を勝ち取り、それを誇りとして新たな国家建設を進めたわけですが…
かなしきかな、その先に待っていたのが南北の分断で、そして今に至ります。

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韓国も北朝鮮も反日的な態度が頻繁に見られますが、その背景にはこういう事情があります。

私は今回、北朝鮮旅行に行くにあたり安い航空券をネットで探して北京へと向かったのですが…
なんということでしょう。北京行きの航空便は韓国最大の航空会社、大韓航空。そして…行きは韓国の釜山(プサン)、帰りは仁川(インチョン)経由。
北の住民が行けない地を蹴り、南の住民が行けない地へと旅行に行くのです。そして南北両方の地を旅するその人は、日本人…

離れ離れになった民族、離れ離れになった人々。しかし、その地を、その空を。朝鮮民族にとって憎き存在たる日本人は行けるのです。そう思えば…なんと罪深い旅行でしょうか。

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と、感傷に浸ってみましたが旅行は旅行。普通に楽しく旅しましたよ。しかしながら、この旅行がそういう奇妙で、なかなか複雑な意味を持つことも知って貰えたらと思いました。いや、偶然にすぎないですけれどね。


さてさて、そうこうしているうちに飛行機搭乗の時間です。短距離国際線ですから、国際線向けの航空機としては小型のボーイング737-900。乗換えがある都合で前の方通路側の席になったのですが…
…隣に座った韓国人のお兄ちゃんが全身スゲェイレズミで…あの…怖いんですけど…
でもいい人ぽかったです。窓の外をチラチラ見てた(つまりイレズミの兄ちゃんのほうをチラチラ見てた)けど、特に気にしないでくれたし。

さて、そんなこんなで離陸です。離陸の時の緊張感、結構好きなんですよねぇ。エンジンが大きな音を立て、緊張する空気。そんな緊張の暇も与えないかのように、体を強くつくように加速する飛行機。空を飛ぶことへのワクワク。それとは裏腹に、あまりにもあっさりと浮かび上がる体。緊張とワクワクで揺れる心をさらに揺らすかのように、ふわふわと揺れ動く機体。
あれを苦手だと言う人もいますけれど、あのかんじが本当に好きなんです。

そんな緊張の離陸が終わり、機体が安定して一安心。というその後はお待ちかねの機内食タイム!
エコノミーの機内食だと、美味しいとは言っても地上にもっと美味しいものたくさんあるでしょう、というかんじのものではありますが…しかしながら、それでも私にとっては機内食って本当に特別で贅沢なごちそうで。空の上で温かい美味しい料理が食べられるっていうのが本当に大好きなんです。

ところで、大韓航空の機内食は韓国の会社というだけあって上級の席ではビビンバとか食べられると聞くのですが…
エコノミーの機内食はこんなもんです。韓国らしさはビビンバなんかに比べれば薄いですが…真ん中の赤いキャップのチューブ、これ何だと思います?
これはよく見ると書いてあるのが分かるかと思いますが、「炒めコチュジャン」です!お隣の全身イレズミな韓国人の兄ちゃんが頼んだんですが、なぜかCAさんが私にもくれました。
…まさか仲間に見えたとでも!?かなりつまんない格好してたと思うんだけどなぁ…?
しかししかし。私も辛いもの大好きなもので。試しにこれを使ってみたらもう大ハマリ。乗り継ぎ便の釜山-北京便でも自分からコチュジャンを頼んだほどです。それどころか帰りの飛行機でもずっとコチュジャン頼んでました。

窓の外の夜景に見とれつつ、乗り継ぎ地の釜山空港に到着。
久しぶりだ。日本語の無い場所に来たっていう、この感覚。結構夜遅い時間だけど空港は賑わっていました。

唐突に脈絡のない質問をして申し訳ありませんが、皆さんセブン-イレブンのおにぎりはツナマヨ派ですか?紅しゃけ派ですか?
ん?アオリホタル?ちょっと何の話だか分からないですね。

韓国にもセブン-イレブンはありまして、日本と同様お弁当やおにぎりも売っています。釜山空港の待合ロビーにもセブン-イレブンがありまして。
これが韓国セブン-イレブンのツナマヨです!

ん、紅しゃけ?そんなものは無かったですね。いや、マジで。本当に無かったです紅しゃけは。
ちなみに、「ツナマヨ」ではなく「マグロマヨネーズ」と書いてあります。1100ウォンですって。日本円にして100円ちょっとですよ。安い。

さて、そんなこんなアホなことやってたら乗り継ぎ便搭乗の時間です。
北京行きの便は、こんな時間だからかわりとガラガラでした。横の席2つが空いてたほどだったので席3つ使ってベッドにしちゃえなんて思いましたが、まあやる勇気なんてあるわけなく。
北京行きの便ではなんと韓国人姉妹の喧嘩に遭遇してしまいました。ずっと後ろの席だから良かったけど…まあ怒鳴り合い怒鳴り合い。寝てた人は気の毒ってかんじ。
機内食を食べ、後ろの喧嘩も鎮まり、食後にお水を一杯頂いたところで毛布をかぶってほんのすこし一眠りし、北京に到着。
北京の空気は…噂通り刺激的でした。なんかもう着陸の瞬間から外の景色が曇ってて。これは…嘘でも何でも無く、本当に北京の空気は刺激的なんだなぁと、心臓はもう未知なる世界を前にしてドキドキ健康な体で日本に帰りたいなぁと、もうこの時点から思うのでした。
おっと、なんだろ?ノドがちょっとイガイガするぞ?

さて、北京のホテルについたのもすっかり夜の天辺の話。北京での短い夜の寝床でしばし休息の時を過ごします。
お風呂からあがって鏡を覗き込むと…あれ、目がちょっと赤くなってる。

………
北京ヤベェな!!
と、未知なる世界への感動に浸りながら眠りにつきました。
おやすみなさい。






…まだ北朝鮮入国してねぇじゃん!?現状タイトル詐欺じゃん!?急げよな!!

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