朝の平壌の街角
もう数時間したら、北京行きの飛行機の中です。
今日は6時30分にホテルを出発。
毎朝、朝食はホテルの食堂で食べていましたが、今日は空港の食堂で食べたいです(ここ重要です)と前日ガイドさんに伝え、ご飯を食べずにホテルを発ちました。
北朝鮮公式の情報では、朝鮮料理の食堂、ヨーロッパ料理の食堂など、なかなか華やかな料理が楽しめそうでぜひとも利用したいと思っていたのです。
さようなら、平壌高麗ホテル。
北朝鮮という行きにくい国でなければ、ぜひともまた利用したいホテルでした。
ガイドさん「忘れ物はございませんか?」
「無いです!…と、思いますがいつも自信無いんですよね。」
ガイドさん「あっても大丈夫ですよ。またすぐに朝鮮にいらっしゃるでしょう?」
…なんちゅー自信だよ…君たち自分の国が世界からどう思われてるか分かってないのか…?
「お、お金が溜まったら来ますよ…!何年後になるでしょうかね…!」と、いいかんじに誤魔化しましたが…
いやぁ~~~、無茶振り!
実際また来たいかと真面目に答えますと…
旅費が半額だったら来たいかもなぁ、とは思うのですが。今の旅費のままだとちょっと厳しいですね。
あ、そうそう。何はともあれ今回の旅行はなんだかんだ面白かったですし、何よりガイドさんには本当にお世話になりました。
そういうわけで感謝の思いを込めてメッセージカードを送ったんです。
こんなの。
どこでも見かけるとも言われるいらすとや。
北朝鮮デビューさせてみました。
全ていらすとやの素材でできてます。
いらすとやは北朝鮮にもあるぞ!!(俺のせいでな)
真ん中の白い部分にメッセージを書きました。内容は…
「楽しい旅をありがとうございました。次は統一された朝鮮でお会いしましょう。」
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4日目の板門店での話。
ガイドさん「我々は、すぐにでもあの軍事境界線を越えていけるようになります。今すぐにでも朝鮮を統一してみせます。『朝鮮は決心したらやる』」
…もう70年も分断してるよ!心のなかでそう思った。
北朝鮮名物、やるやる詐欺。
「明日から本気出す」と同じようなものだと思ってください。
ちなみに「朝鮮は決心したらやる」という名前の北朝鮮音楽があります。ま、一種のスローガンですね。
ということで…
メッセージカードに書いた言葉の意味は、ガイドさん向けには「またすぐにお会いしましょう」
本音としては…「たぶんもう来ねぇわ」
…という意味です。いやぁー上手いこと考えたもんだ!(自画自賛)
いや。本当に、つまんなかったわけじゃないんです。楽しかったですよ。北朝鮮旅行。
けど、お値段のわりには微妙すぎる。
まあそれこそ…朝鮮が統一されたらまた行ってやるか(笑)無理だと思ってるけど。
…で、やってきました。戻ってきました。「平壌国際空港」。(門には「平壌国際飛行場」とかいてあります。)
この門をくぐり、橋で川の上を渡り、その向こうが空港建屋です。
国際線ターミナルの第2ターミナル。
他国の国際空港と同じように、1階が到着フロア、2階が出発フロアになっています。
北朝鮮の人って、飛行機乗れるの?なーんて思う人も多いでしょうが…
中は人で大賑わいでした。みんな何しに行くんだろうなぁ。
高麗航空の主力機、「Tu-204」の模型です。
世界的には珍しいロシア製の飛行機。まあ、高麗航空はこれ以上に珍しいソビエト連邦製の「Il-62M」や「Tu-154」などもっともっと珍しい飛行機をたくさん持っているのですが…
おや、あそこに時刻表。今日の出発便は…少なっ!
一国の首都の国際空港ですよ…
国際線が1日3便とか、新潟空港と良い勝負じゃん。
第2ターミナルの大きさも丁度新潟空港と良い勝負だし。
………
…一国の首都が新潟県と良い勝負してるって…
…まあなんだ、頑張れ。
で、平壌国際空港はどんな場所なのかすごく気になっていたので回ってみました。
3階へと上ってみます。3階はお店が並んでいます。
真ん中奥は「アジア料理専門食堂」。中華料理とか、詳しく見てないので謎ですがたぶん日本食も食べられると思います。
左右は服屋と靴屋ですね。
服屋の看板。「美しい朝鮮服」
うーん、出国直前に服買う人ってそんなにいないんじゃ?空港のお店で服屋ってあんま聞いたこと無いよね?
先に進みましょう。
どういうお店かよく分からなかったですが、軽食が食べられるようです。
しかし…一国の首都の国際空港でカップ麺かぁ。
…なんか…程よく貧相で(笑)
その横にはこんな感じの場所が。良い雰囲気ですね。時間があったらここで座ってのんびりしたいかも。
ところで奥のテーブル…カップ麺食べたのか。
さらに進むと、子供用品店。相変わらず出国直前にこんなもん買わんだろって物が多い。
ところで奥に見えるのは………キティさん???
この先にはヨーロッパ料理専門食堂と、主にコンピューターを取り扱う電気屋がありました。
電気屋がなんか微妙に賑わってて写真が撮りにくかったので写真はありませんが…
タブレットコンピューターや、「アリラン」という名前のテレビ。「プルンハヌル(青空)」という名前の大型テレビ、iMacっぽい形のデスクトップコンピューターなど、品揃え豊富でした。
けど…買う人いる?出国前にさ…
一通り回って満足したところで、1階に戻ります。
その後搭乗手続きをしまして、ここでガイドさんとお別れ。ゲートを通る直前に手を振り、出発待合ホールへと入りました。
…あれ……?
…なんか忘れてない…?
…あっ。
飯食ってねぇ。
どーなってんだ!?ご飯食べましょうかとかなーんも言われなかったんですけど!?
結構時間あったはずなんだけど、なんで!?
…はぁ……
今日の朝食…機内食のあの冷たいハンバーガー1個かよ…
いやいや…あのハンバーガーは嫌いじゃないんですけど…
それだけしか食べられないのは…まあちょっとつらいよね…
ていうかよく見なかったからわかんないんですけど…
そもそも、食堂営業してたのかな…?
それこそあのカップ麺とかしかこの時間に食べられるもの無かったんじゃないかと、今になって疑ってます。
…で、まあここが出発待合ホールです!
この左手方向を見ると…
飛行機が見えるんです!
上の方に人が結構いるでしょう?みんな飛行機を眺めています。
やっぱ飛行機見るの楽しいよね。北朝鮮の人々も同じ思いのようです。
ちなみに北朝鮮公式の平壌国際空港紹介映像によると、待合ホールの階段を上って3階(みんなが飛行機眺めてる階)のレストランを利用できるらしいんですが…
いつから方針転換したのか。階段の上端のところにある扉は閉ざされ、3階には行けませんでした…飯…やっぱ食えねぇのかよぉ…
軽食なら食べられそうだったんですけど…いや、食べたかったのはご飯物だからなぁ…
ご飯は本気で諦めて、待合ホールを探検することに。
奥のほうには子供の遊び場がありました。
このコーナー、どうやら最初は待合ホールの正面目立つところにもっと大きく設置されてたようなんですが…今はこうして奥の方の小さなコーナーに追いやられ…
元の場所はCD・DVDショップになっていました。
うーん、それにしてもなぜそんな変更がされたんだろう…?
ところで…入り口向かって右手側の看板、見えます?
ちょっと明るすぎて見えませんかね。いや、大丈夫です。お見せしましょう。
ハッキリ行って北朝鮮で最も面白い絵でした。
なんだ、どこからツッコめば良いんだ。いや、もうツッコまなくても充分でしょう。
しかしなんでこんなに目がキラキラしてるんだ、この女の子は。
将軍様が出て来ず、宣伝画でもないのにここまで北朝鮮臭がする絵は珍しい。
最も北朝鮮らしからぬ絵のはずなのに、これでもかと言わんばかりに北朝鮮臭プンプン。
いやぁ、北朝鮮を甘く見てました。
他にもお土産屋?を覗いたら店員さんに「ニイハオ~」と挨拶をされたり…
ま、一通り見終わって満足したところで飛行機を眺めに正面に戻りました。
かつての高麗航空主力機、ソビエト連邦製の「Il-62M」。
北京空港が騒音規制をかけたことで北京便にこれを使えなくなり、北京便はロシア製の新しい機体であるTu-204を購入し、これと置き換えられました。
ということで、この飛行機はウラジオストク行きです。
Il-62Mは今ではわりと珍しい、翼ではなくケツにエンジンがついてる飛行機です。このエンジンが、確かに騒音規制にひっかかるだけのことはあるなと納得のうるささ。YouTubeで「Il-62」で検索するとその音を聞くことができるはずです。
しばらく見ていたら、エンジンが起動しました!うおお、たしかに窓越しなのにうるせぇ!ところがこの騒音が私にはたまらんのです。良い音してるよ~~~。
このウラジオストク行き飛行機は、私が乗る北京行きの30分前の出発でした。
ですから出発の瞬間を見られたのですが…
プッシュバック(飛行機を車で押して後ろに下げる動作)に使ってる車がなんか普通のトラックなんだが…??普通の…いや、かなり古臭い中型トラックですね…
こんなところで北朝鮮っぽさを感じるとは…
そういえば、私が乗る飛行機が待機場所に向かってるところを撮ってありました!
あれ、普通のトーイングトラクター(プッシュバックに使うあの車)あるじゃん…?ということは…
トーイングトラクターはこの一台しか無いとか???
いや、ていうかちょっと待て。この飛行機は前進してるはずなんだけど、前進でトーイングトラクター使うってあんま聞いたこと無くない?
まさか…ジェット燃料をケチってる!? …いやぁー、これが経済制裁の影響か…?
ウラジオストク行きを見送ったところで、搭乗時間がやってまいりました。
ところであんま関係ありませんが、北京は北京語読みだと「ベイジン」。韓国でも北朝鮮でもそれに合わせて「ベイジン」と呼ばれていますが…
なぜ日本語は「ペキン」と呼んでるんだろう。どうもそのように読む中国語方言があるようなのですが…なぜ標準語に合わせないんだろうね。不思議。
帰りの飛行機へ乗り込みます。ああ、お別れの時間が近い。
ガラス張りのボーディングブリッジ(搭乗橋)は素晴らしい。外の景色が良く見えます。
平壌国際空港、規模は新潟空港並でも、見栄えは決して他国の国際空港に劣らないと思います。
ま、なんかお店の種類がおかしかったり、いろいろズレてるところはあるけど…
ついに、離陸。滑走路から見た平壌国際空港です。
さようなら、朝鮮。ありがとう、朝鮮。
旅費がお高すぎてもういいかなというかんじもするのですが、こうして旅行記を書いていたらまた行ってもいいかもしれない。そう思えてきました。
事前の調べでそう思ったからこそここに来たのですが、北朝鮮はやはり観光客として歩くぶんには結構良い国です。暮らすには非常に苦しいのでしょうが…
ところで、平壌国際空港のことが結構よく分かる動画を見つけましたのでご参考に。
機内。お隣に座った方は、日本の朝鮮学校で教師をしているという在日のおばさんでした。
このおばさんとのお話もなかなかお勉強になりました。
私「朝鮮学校というのは、北朝鮮系の学校ってことですか?」
おばさん「私のところは北でも南(韓国)でもないですね。ただ、朝鮮学校に最初に支援をしたのは北なんですよ。」
なるほどなるほど。かつては韓国より北朝鮮のほうが裕福だったと聞きますし。
それに、旅行中何度もガイドさんから聞いたのですが、金日成主席は朝鮮戦争中でも若者を戦から帰らせて勉強をさせたり、教育の重要性をよく分かっていたと言います。戦争後、国の再建を担うのは学のある者だと説いていたと言います。朝鮮学校に最初に支援をしたのも納得というものです。
私「ということは、あなたは北朝鮮国籍の方なんですか?」
おばさん「日本での登録は『朝鮮』ですね。」
この話はちょっと難しい話です。
日本はかつて、大日本帝国の頃に朝鮮半島を植民地支配していました。朝鮮半島は日本だったわけです。そこで、日本から朝鮮半島に渡る人、朝鮮半島から日本に渡る人、朝鮮半島から強制的に連れてこられた人…様々な人がいました。
日本に住むようになった朝鮮半島出身者は、日本が太平洋戦争で敗戦し、朝鮮半島から手を引いた後にちょっと複雑なことになります。
日本が手を引いた直後から、朝鮮半島はアメリカとソ連によって分断統治され、最終的に今まで続く南北の分断へと繋がりました。
その時日本に住んでいた朝鮮半島出身者は日本国籍を失い…北の人なのか?南の人なのか?それに悩まされることになります。
いわゆる日本の特別永住者について、日本政府に国籍が「朝鮮」で登録されている場合、これは南北分断前の朝鮮を指しています。いや、たぶん北朝鮮籍の人もいるかもですが。(そこまで詳しいことは知らないのだ)
今は存在しない、韓国でも北朝鮮でもない、そして日本でもない。朝鮮民族によって独立していて、なおかつ分断していない、朝鮮民族の悲願のようなそれが、在日朝鮮人の「朝鮮籍」なのです。
(…で、あってるかな。ぶっちゃけ完璧には理解してないので…)
おばさん「在日の人々というのはすごくニュートラルなんです。韓国にも寄らず、朝鮮にも寄らず、平等にどちらの情報も入ってきて、すごく中立的な存在なんです。『朝鮮』籍は、私達にとっては元の分断していない半島を望んでいるという意思です。それで、韓国でもなく、朝鮮でもなく、そして日本に帰化することもなく、『朝鮮』籍を持ち続けているんです。」
私「最近は朝鮮籍を捨てる人も多いと聞きますが…」
おばさん「そうですね…後の代になるほど、『朝鮮』に対して思い入れの無い人も増えてますから…後は、ソフトバンクの孫社長なんかはビジネスをする上では日本籍の方が有利だからということなのか、日本に帰化してますね。そういう理由で朝鮮籍を捨てる人もいます。」
そんな話を聞きながら、北京へと到着しました。
行きの時に出会った在日のおじさんもそうでしたが、在日の方のお話はとても考えさせられます。
彼らが「在日」になったのには日本(大日本帝国)の関与があるからなのでしょう。つまり、私も当事者の一人と言えるからこそ話が興味深いんだと思います。
その上、彼らは日本に対する愛着もあります。朝鮮半島に籍があって、朝鮮半島が祖国であっても、育ったのは日本。馴染み深いのは日本。人によっては自分たちをそんな境遇にした日本に対して恨みを感じていることもあるのでしょうが、少なくとも今回の旅で私が話した在日の人々は、みんな自分が育った国として、日本を好きであるように感じました。もちろん、私達純粋な日本人達とはちょっと異質というか、事情が複雑な「好き」ではあるのでしょうが。
生で話を聞いてみて、当事者達の話を聞いてみて、本当にお勉強になりました。そして、いろいろなことを考えさせられました。
北京空港。乗ってきた飛行機が待機位置に着き、ボーディングブリッジが繋がりました。
面白いことに、隣で駐機していたのは大韓航空の飛行機。敵対しているように見える韓国と北朝鮮の飛行機が、すぐ隣同士なのです。
私「隣の飛行機、大韓航空ですね。なんというか…面白いです。」
おばさん「北と南も、第三国ではこうして何の隔たりも無いんです。第三国では、こうして仲良くいられるんですよ。」
私「いつか半島の中でもこうして仲良くできると良いですね。」
おばさん「そうですね、私達もそれを望んでいます。それが『朝鮮』籍を持ち続けている理由ですから。」
韓国と北朝鮮は、政治の面以外では何も対立していません。
同じ民族、共にある同胞。そして、本来なら同じ国の人であるはずでした。
韓国も北朝鮮も、憲法上は朝鮮半島全土を領土としています。違う国の人のようで、同じ国の人。同じ国の人のようで、違う国の人。韓国と北朝鮮の関係は本当に複雑なものなのです。
そんな複雑な状態を望む人などいないでしょう。ただただ、あるべき姿に、一つの国として。会えるはずの人と普通に会える。他の国では普通のこと。朝鮮半島にその普通が訪れることを、韓国と朝鮮の敵国・日本の人間ながら願っています。
さて、この後は仁川国際空港を経由し、成田空港へと帰ります。在日のおばさんは乗る飛行機がターミナルから違うため、ここでお別れ。
今日は朝から晩まで飛行機乗りっぱなしの1日です。朝に平壌を発ったのに、成田到着は夜です。
仁川行きの飛行機を待っている間に、高麗航空の飛行機が再び平壌に向けて出発するところを見ることができました。
言うまでもなく、飛行機は乗ってると外から見られませんから、こうして動いてるところを外から見るチャンスができたのは嬉しい限り。
またまた面白いことに、高麗航空の飛行機は大韓航空の飛行機の後ろを通って滑走路へと向かいました。大韓航空機と高麗航空機という奇妙なツーショットです。
窓から見える大韓航空の飛行機…機内にいる北朝鮮の人々は、それを見て何を思うのでしょうか。元気でね。なんて思っているかもしれませんね。
さて、それからもうしばらく経ちまして、仁川行き搭乗の時間がやってまいりました。
機種はボーイング777-300。実は人生初のワイドボディ機(中に通路が2本ある飛行機)です。いやぁ、乗ってみたかったんだ。ワイドボディの大型機。
ワクワクしましたね~
…けど、写真撮ってなかったぁ~~~~………
…機内食は撮ってあったけど。
この機内食は北京で積み込んでるわけですから、中国で製造したんでしょうけど…
日本-韓国便で食べるのより若干美味しくない…!主にね、米がちょっと固いところあって…
しかしちゃんと温かいあたり高麗航空より遥かにマシ。
それにしても…たぶん高麗航空って平壌で行き帰りのぶんの機内食全て積んで来るんでしょうね。ただの推測にすぎないですけど。
だとしたら、高麗航空も出発地で機内食積み込めば量も質も改善しそうな気がするんだよなぁ。平壌はこう、けっこう
あの機内食はね…やっぱ北朝鮮貧しいんかなと思われても仕方ない。質素すぎるんだよ。
さて、仁川に着きました。
去年の韓国旅行以来、およそ1年ぶりです。いやぁ~こんなでっかい空港だったかな。久しぶりなのもあってちょっとびっくりしたし、ちょっと道に迷いました。
これが何なのかはよく分かりませんでしたが、何かやってました。すごく韓国らしい。
北朝鮮もこういうのやりゃいいのになぁ。なんかね、北朝鮮ではこういう歴史とか文化とかについて、こういう催しを見なかった気がします。チマ・チョゴリを着た人ならそこらじゅうで見ましたけども。
発展を見せつけるのも良いですが、現代文明式のあれやこれやなんてわりとどこの国でも同じものが見られますから、やっぱこういう古い文化に従ったものを用意してこそ海外旅行客が面白がると思うんです。
さて、成田空港行きも搭乗の時間が来ました。
今度の機種は、エアバスA-330。人生初のエアバス機でした。まあ、乗り心地とか全然変わんないんだけどね。
さて、成田空港に到着です。日本に帰ってまいりました。久しぶり、日本。ただいま、日本。
こうして私の旅は終わりを迎えました。
関係無い話、超展開な話題を挟みまくりながら好き放題書いてきたこの北朝鮮旅行記も今回で終了です。
最後まで真面目に読んだ方はいないんじゃないかと思うんですが…もしいらっしゃいましたら、本当にありがとうございます。好き勝手言ってるだけの散らかったこんな旅行記をきちんとお読みいただいて、嬉しい限りです。
さて、少しでもお読みいただいた皆さん。
面白かったでしょうか?いえ、「旅行記が」ではなく、「北朝鮮が」。北朝鮮旅行は、面白そうでしたでしょうか?
北朝鮮は悪い国だと世間からは言われています。私も政治的な面ではあまりよろしくない国だと思いますが…
そんな国を旅行する。考えられない。そう思う人が大多数でしょう。
けれどそもそも、正直言えば北朝鮮のことをよく分かっていない。そうではないですか?
北朝鮮は確かに、あまり良い国ではありません。しかし、具体的に何が悪いのか。良いところは本当に無いのか。それをご存知無い人が多いと思います。そもそも聞く機会も無いでしょう。
「理解と共感は別物。」私が大切にしている言葉の一つです。
どんなことも、まず理解することは大切だと思います。そう思って北朝鮮について「理解」しようとしたら、なかなか面白いところがあった。悪いところばかりではなく、良いところも少しはあった。
私はそうして北朝鮮に興味を持ってしまいました。
深入りすべき国だとは思いません。興味を持ちすぎるのも良くない国だと思います。
しかし、多くの日本人は北朝鮮を知らなすぎる。そう思います。
知らないのに良い国だとか悪い国だとか、知ったような口を聞いていいのでしょうか。
さて、この旅行記を読んだ皆さんは、ほんのすこしですが北朝鮮を知りました。
そんな今。どうですか?北朝鮮は面白そうでしょうか?悪い国っぽいでしょうか?
面白くなさそう。やっぱ悪い国だ。そういう感想も良いと思います。ある程度「知った」上で言うのであれば。
面白そうだと思った方。良い国だと思った方。興味が出てしまった方。分からないからもっと詳しく知りたい方。
ぜひ、行ってみてください。観光で行くぶんには、本当に良い国ですから。観光で行くぶんには、ね。
けれど…あまり首を深くつっこみすぎないようにね。行きで出会った在日のおじさんの言葉です。
北朝鮮趣味は、ほどほどに。
なーんて全然しまってない締めの言葉を残しまして、北朝鮮旅行記は完結となります。
あ、そうそう。後日、買ってきたお土産をお見せしたいと思うのですが…
ちょっとしばらくお時間いただこうと思います。積みゲーが溜まってるので、消化したいのです!
積みゲーをいくらか消化してから、お土産紹介しようと思います!旅行記もいくらか加筆・修正すると思います。
以上、北朝鮮好きなちょっとおかしなゲーマーがお送りしました。
みなさん、ごきげんよう。
-終-
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